城下町・延岡で生まれた厳選二条大麦や白米を麹菌で糖化する。
安心安全はもちろん、極上の品質の原料を贅沢に。そのふくよかな香りは蔵人たちに安堵をもたらす。
必ず蔵人の手作業で手入れを行い、五感を研ぎ澄まし日々麹と対話する。
長きにわたる経験則とデータを照合し、最高の麦麹をつくるため、日々自問自答し、修正を重ねる。
一粒一粒に麹菌が破精(はぜ)こむ。この時点で酸も生成される。
※写真は麦麹(二条大麦、白麹)
麹麦(または麹米)、祝子川地下深層水に酵母を加えて仕込む。
微生物の発酵作用により、醪の中にアルコールが生成されていく様はまさに流体力学の芸術。
蔵人はひたすら酵母の活動しやすい環境づくりに専念する。
微生物の前に人は無力であると同時に、やるべきこともたくさんあるという矛盾に立ち向かう。
蒸留、貯蔵、ブレンドを経て、ついに本格焼酎は全国、世界へと旅立つ。
高い品質は特別な一献を演出し、日本伝統の本格焼酎は人と人を潤す。
1本、1本が1人、1人の人生に寄り添い、無数のドラマの立会人となる。
本格焼酎を中心に人と人が潤い、地域が潤い、伝統文化が潤っていく。
そのような本格焼酎が潤す力を私たちは信じて今日も酒造りと向き合います。
「銀の水」や「天の刻印」はマスコミ、各界から注目を浴び、日の目を見ることとなりました。生産能力に限りがあることから、全国各地の地酒専門店に限った販売のみを行い、さらに日本全国にご縁を頂くこととなりました。
また現在の祝子町に超軟水の酒造好適水が湧き出たことから、創業百周年を記念し、この地に新工場を建設。平成19年5月FACTORIUM蔵(=FACTORY+MUSEUM)が完成いたしました。
ノスタルジックなロマンと粋な余韻に誘う本格焼酎で、今宵も人と人とを包み、人生に潤いを与えるような存在でありたいと願っています。